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長引く咳に要注意!知っておきたい5つの病気の可能性


乳幼児はちょっとしたことで風邪を引きやすく、咳が出ることもよくあります。多くの場合は時間の経過と共に自然に治っていくものですが、咳だけがなかなか治らないという場合は注意が必要です。
ここでは、咳が長引くときに疑うべき5つの病気の可能性をご紹介します。

長引く咳の原因と注意点

咳が出ているとき、発熱や鼻水、食欲の低下などが一緒にみられる場合は風邪症状の可能性が高いといえます。
この場合、他の症状が治まっていくのに合わせて咳も良くなっていきます。

しかし咳だけがいつまでも残ってしまう場合は、他の顕著な症状がなくても何らかの病気にかかっている可能性があります。
具体的にいうと、他の症状が治まっても1ヶ月以上咳だけが続く、あるいは咳がだんだんと悪化しているなどの様子がみられる場合は、医療機関を受診するようにしましょう。

そもそも咳とは

咳は、人間の体の防御反応のひとつです。気道(口から肺の部分)に異物があると、それを排除しようとして咳が出るのです。
例えばウイルスや細菌が気道の粘膜に付着・感染すると、これらの病原体を排出するために咳が出ます。また、花粉やホコリ、ダニなどが気道に入った場合も同じ理由で咳が出ます。
子供の場合はたんを上手に出すことができないので、気道にあるたんを吐き出すために咳が出ることも多くあります。

気道の粘膜は病原体に感染して傷つくと、時間をかけてゆっくり治っていきます。
傷ついた粘膜は刺激に弱く、温度差やちょっとした異物が刺激になって咳き込むこともあるのです。

さらに、傷ついた粘膜を直すための分泌物や病原体の死骸がたんとして気道にあると、これを排出するためにも咳が出続けます。
そのため、風邪が治ったようにみえても咳だけが残るという状況になるのです。
風邪や呼吸器系疾患の治りかけ時期は、咳が出やすい時期でもあります。室内の乾燥対策や水分摂取を心がけ、気道の粘膜の回復を促すようにすることが肝心です。

咳が長引くときはこんな病気に注意!

ひと口に咳といっても、いくつかの種類があります。
一般的なのは「コン、コン」という軽い調子の咳(乾性咳嗽)で、空咳とも呼ばれます。たんが絡んだ咳は「ゴホンゴホン」という湿った感じの咳(湿性咳嗽)です。
犬が吠えるような「ケン、ケン」という咳は「犬吠様咳嗽」と呼ばれ、呼吸困難につながる重症の病気のサインの可能性もあり、注意が必要です。

咳の続く期間については3週間が一つの目安となります。3~8週間以上続く咳は遷延性の咳、8週間以上続く咳は慢性の咳という風に区別されます。
咳が長引くときは以下の病気の可能性を疑う必要があります。

  • クループ症候群
    犬吠様咳嗽が特徴で、喉の奥が炎症で起こり、呼吸困難を起こす危険な病気です。
  • 急性気管支炎
    気管支に炎症が広がり、発熱や乾いた咳、たんを伴う湿った咳へと移行します。ウイルス感染が原因となるケースがほとんどです。
  • 肺炎
    発熱や咳、多呼吸が主な症状で、肺炎球菌やインフルエンザ菌、肺炎マイコプラズマといった細菌が原因となって起こります。
  • 百日咳
    名前の通り、長引く咳や特徴的な咳がみられる病気です。乳児に多い病気ですが、学童期以降や大人もかかることがあります。
  • 気管支ぜんそく
    風邪がきっかけでぜんそくになってしまうケースもあります。風邪をひきやすい人や気管支の弱い人は、ぜんそくに移行しやすいといわれています。

長引く咳が気になるときは

小さい子どもの場合、単なる風邪でも症状が悪化しやすいので注意が必要です。咳が長引いて気になるときや、子供がつらそうなときは、迷わず医療機関を受診しましょう。
また、咳は止めると良くない場合もあるため、市販の咳止め薬は自己判断で使わないようにしましょう。

参照

MSD株式会社
公立岩瀬病院
国立感染症研究所