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子供が胃腸炎になったとき知っておきたいケア方法


冬場になると流行する胃腸炎は、乳幼児が特にかかりやすい病気の一つです。原因となるウイルスは複数ありますが、感染力が高いものばかりなので注意が必要です。ここでは子供が胃腸炎にかかったときに役立つケアのポイントについてご紹介します。

胃腸炎ってどんな病気?

胃腸炎というのは、いわゆる「お腹の風邪」と呼ばれるものです。ウイルスや細菌に感染することで起こる病気です。原因となるウイルスは「ノロウイルス」や「ロタウイルス」が有名で、細菌性の胃腸炎は「サルモネラ菌」や「腸炎ビブリオ」、「カンピロバクター」といった細菌が原因で起こります。乳幼児の胃腸炎では、ウイルス性のものがほとんどです。
子供が胃腸炎にかかった場合、突然嘔吐するという特徴があります。それまで元気に過ごしていたのにいきなり、何の前兆もなく嘔吐してしまうのです。
嘔吐は複数回続くことが多く、数時間おきに起こるケースも珍しくありません。嘔吐の後には発熱や下痢といった症状が現れ、大体1週間から10日ほどで自然に治っていきます。
月齢の小さい子供ほど症状が強く現れ、特に初めてかかる子は脱水症状になりやすいので要注意です。

胃腸炎のケア方法とは?

胃腸炎には特効薬はありません。嘔吐や下痢によって自然に体内から病原体が排出されるのを待つしかなく、基本的には自宅で安静に過ごすことが治療方法となります。病院に行っても整腸剤や解熱剤が処方されることがほとんどで、胃腸炎そのものを治す薬はないのです。繰り返し嘔吐・下痢する子供の姿を見ているのがかわいそうで、吐き気止めや下痢止めを処方して欲しいと思う親御さんも多いのですが、回復を遅らせることになるので原則としては処方されません。
吐き気や嘔吐がひどくて水分が全く取れないときや、下痢によって体全体の状態が悪化しているときに限り、吐き気止めや下痢止めが処方される場合もあります。
あまりに状態が良くないときは、入院の可能性もあります。
子供が胃腸炎にかかったとき、一番大切なのは水分補給です。嘔吐や下痢によって体の水分や電解質が失われるため、体の小さい子供はすぐに脱水状態になりがちです。少量ずつ、こまめに水分を摂ることが大切です。嘔吐がピークのときは、無理に水分を摂らせなくても大丈夫です。多くの場合半日から1日程度で嘔吐は治まるので、その後から水分を多めに摂るように心がけましょう。
食事は無理に与えなくても良いでしょう。食欲が出てきたら消化の良いものを少量ずつからスタートします。下痢をしているときは油分や塩分の多いものは控え、おかゆや味噌汁の上澄みなど胃腸に負担をかけないメニューが良いでしょう。糖分の多い食べ物も胃腸に負担をかけるので、なるべく控えます。

胃腸炎は二次感染予防が大切

胃腸炎は一度かかっても何度もかかる病気です。また、感染力が強いので誰か一人がかかると家族全員が感染することも珍しくありません。重要なのは二次感染予防です。
胃腸炎にかかった子供の排泄物には病原体が含まれるので、密封しすぐに捨てるようにします。他の家族となるべく隔離し、家族全員がマスクの着用を心がけましょう。
症状が治まっても、下痢が続いている場合は幼稚園や保育園、学校へは行かせないようにしましょう。治りかけの一週間ほどはウイルスが体から排出されているため、二次感染の危険性があります。
元気があっても、この期間は登園・登校を控えるようにしましょう。胃腸炎は大人もかかる病気で、高齢者の場合重症化しやすいのでより注意が必要です。子供が胃腸炎にかかったときはここでご紹介したポイントを押さえて適切なケアを行い、さらに二次感染にも気をつけるようにしましょう。

参照

たかだこどもクリニック