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ほぼ全ての人がかかる「RSウイルス感染症」の症状とケア方法


「RSウイルス」という名前を聞いたことがあるでしょうか?風邪と良く似た症状で気がつかずに感染している人も多いウイルスです。RSウイルス感染症は乳幼児が特にかかりやすい病気の一つ。
ここでは、意外と知らないRSウイルス感染症についてご紹介します。

「RSウイルス感染症」ってどんな病気?

RSウイルスというのは「Respiratory syncytial virus」の略で、世界中に存在しているウイルスの一つです。RSウイルス感染症は地理や気候に関係なく存在し、特に都市部では毎年流行を繰り返すという特徴があります。日本では冬場に流行することが多く、春先まで流行が続くことも珍しくありません。
RSウイルスは呼吸器系に感染し、鼻や喉の粘膜で増殖します。そのため、鼻水や咳、発熱といった風邪に似た症状が現れます。感染力が強く、飛沫と接触の2経路で感染します。また、2歳ごろまでにほぼ全ての人がRSウイルスに感染します。一度かかっても免疫が十分できないため繰り返しかかる病気の一つですが、何度もかかるうちに免疫ができ、症状が軽くなっていきます。
通常なら潜伏期間は2~8日で、1~2週間ほどで治る病気です。しかし、月齢の低い乳児や未熟児、循環器系の疾患を持っている幼児では重症化しやすいので注意が必要です。また、呼吸機能が弱まっている高齢者も、重症化しやすい傾向にあります。

RSウイルス感染症と気管支炎の関係性

RSウイルス感染症は特に珍しい病気ではなく、かかっても自然に快癒していくことの多い病気です。しかし、初めてかかった乳幼児のうち25~40%の子どもが、気管支炎や肺炎を起こすことがあります。
特に、細気管支に炎症を起こす「急性細気管支炎」の多くの原因はRSウイルス感染であることがわかっています。再感染の子供の場合は細気管支炎や肺炎になるケースはぐっと少なくなります。

  • 細気管支炎の症状とケア
    細気管支炎では、喘鳴(ぜいめい)が現れます。
    これは呼吸の時にゼイゼイヒューヒューという音が聞こえることで、喘息の症状と似ています。他にも、息を吸うときに胸の一部がへこむ「陥没呼吸」や呼吸回数が多くなるといった症状もみられます。
    呼吸困難とチアノーゼ(唇が紫色になる)を起こすこともあり、早急に医師の診察を受ける必要も出てきます。

細気管支炎は気がつくとすでに症状が進行していることが多く、予防するのは困難です。風邪症状がみられたら、それ以上症状が悪化しないように努めることが大切です。
気管支炎の症状が出てきたときは、喉をいたわり安静に過ごすようにします。水分補給も大切です。気温差や乾燥に気をつけ、きれいな空気の室内で体を休めるようにしましょう。
薬が処方されているときは、医師の指示に従ってきちんと飲みきることも大切です。

RSウイルス感染予防のポイント

RSウイルスは日常的にどこにでもいるウイルスなので、大人も子供も関係なく感染する可能性があります。
大人の場合は感染していても症状があまり出ないので自覚しにくいという特徴があります。気がつかないうちに子供にうつしてしまうこともあるので、流行時期は注意が必要です。
外出から帰ったら手洗いうがいを徹底し、人の多い場所へ行くときはマスクの着用を心がけることで予防することができます。

また、RSウイルスは消毒薬に弱いので、消毒用アルコールやイソジンなども予防に有効です。赤ちゃんが口に入れるものやおもちゃはこまめに消毒し、ウイルスが付着しないよう気をつけると良いでしょう。大人の衣類やカバンなどにウイルスが付着していることもあるので、パパやママは外出から帰った後すぐにそのまま乳幼児に触れないようにしましょう。できれば、着替えや入浴を済ませてから赤ちゃんに触れるようにすると安心です。加湿器や空気清浄機を使用するのもおすすめです。

参照

厚生労働省